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カテゴリー: 腕時計の知識

機械式時計の故障防止ハウツー!こうすれば時計は壊れない!

こんにちはGoroです。腕時計に興味はあるけど、機械式時計は故障が多いのでは?と感じていませんか。機械式時計は繊細な製品で、正しく使わないと故障する可能性は高くなります。また日常に故障の要因は存在します。ただ防止対策は難しくありません。今日はどうすれば腕時計の故障を防止できるか、詳しく紹介します。

機械式時計、これだけは注意したいポイント3つ

先日見ていたHodinkee Japanのインスタライブで、「腕時計のトラブルあるある」という特集を見て今回の記事を思いつきました。その中で、多くの人がこれまでさまざまなトラブルに遭遇しています。

クォーツ時計と違い、機械式時計は電池切れが無く修理して使えば半永久的に使えることが最大の魅力です。しかし精密ゆえ壊れやすい事も事実、どうすればトラブルを防止でき長持ちさせることができるのでしょう。

基本的な事は「大事に扱う」。しかし腕時計は実用品、そして日常生活には「時計の大敵」がたくさん存在します。紹介していた数々のトラブルの中から、これだけは特に注意したい事例を僕目線で3つ紹介します。

磁気帯びの大半はスピーカー近くから、電磁調理器がある台所も危険地帯?

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現代生活で磁気帯びを完全に回避する手法は見つからないと僕は思います。1966年生まれの僕が幼少時は「テレビ、ステレオの近くに置くな」位でした。TVやステレオ(オーディオ)は数少ない、磁気帯び要因でした。

しかし、スマホとパソコンの登場によって磁気帯びの要因は各段に増加しています。ただ、よくよく見れば発生源は絞られます。注意する箇所はスピーカー部分だけです。

スピーカーは電気信号を振動に返還させ音に返還させる仕組みになっています。この電気信号を受ける部品「ボイスコイル」に磁石が組み込まれています。

どんなに小型スピーカーでも磁石を使用している事には変わりはありません。磁気の発生源を理解して、時計を近づけないことが「磁気帯び」防止のいちばんの解決策です。

他にも身近ではどんなところに磁気が多いのか、環境省が2017年にまとめた冊子があるので参考にしてください。日本時計協会がまとめた「身の回りの磁気を発生させる機器と時計への影響」のリンクページも参考にしてください。

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冊子からいくつか抜粋しますと、家電製品はもちろんですが、最近は特に電磁調理器の普及によって、キッチン周りが時計にとっての「危険エリア」だと僕は考えます。でも過敏になる必要はありません。

シリコン部品の普及で機械式時計の耐磁性は各段に向上していますが、まだ全ての時計が耐磁機能を持っている訳ではありません。磁気を発生させている機器に「近づけ過ぎない」、「直置き」しない事が重要です。

日付調整は故障の原因となる意外な盲点

機械式時計の日付調整も時計を故障させる大きな要因のひとつです。このリューズを操作して日付を送る日付調整に「禁止時間帯」があるのをご存知でしょうか。

https://www.tissotwatches.com/ja-jp/t1084081605700.html

ブランドによって多少範囲は異なりますが、僕の所有しているTISSOTだと22時から翌2時までが禁止時間帯となります。ここでいう禁止時間は現在時刻では無く、あくまで「時計」が示している時間帯です。

7:30過ぎから紹介しています。

この禁止時間帯に操作すると内部の歯車などに重大な故障(破損や曲げ)が起こります。ではなぜこの時間帯にリューズを使った日付送りが禁止なのかといえば、この禁止時間帯にリューズとは別の「コマ送り歯車」が嚙み合っているからです。

機械式時計の日付は円形のディスクが24時間毎にコマ送りされ、小窓から現在の日付を表示しています。夜の12時に日付が変わるのは禁止時間帯に徐々に嚙み合ったコマ送り歯車がコマ送りを完了、その後今度は逆に徐々にディスクからコマ送り歯車が離れていきます。

要約すると禁止時間帯はコマ送り歯車が嚙み合った状態で、そこにリューズで日付調整を行うと、無理な力が加わり、ディスクや歯車が破損して故障となるのです。

カレンダーやムーンフェイスがある時計は付属しているマニュアルを必ず読んで、正しい操作を行ってください。メーカーのHPからもダウンロードできます。

落下、衝撃、水濡れが最も多い故障要因!

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機械式時計の耐衝撃性は年々アップしています。しかし落下による衝撃は故障要因の一つです。もちろん落下させないように注意すれば防げますが、僕が体験した落下はブレスレットの予期せぬ開放による落下です。

最近のブレスレットは誤開放を防ぐためのプッシュボタンが付いているため、かつてより件数は減りました。しかし、昔の片側開きのタイプはそれが無い為、予期せぬ開放で落下させる可能性は高いと言えるでしょう。

また誤開放以外にも時計を装着する時は、手を滑らし落下させる可能性が高いもの。万が一に備えトレイの上、テーブルの上での装着を心がけましょう。

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落下による衝撃では主に時間が遅れたり進んだりといった症状がでるので、衝撃を与えた時は秒針が動いていても進み遅れを必ずチェックしてください。

水濡れは自身の時計の防水機能を確認しておくことはもちろんの事、定期的なオーバーホールで実施するだけでも防止できます。防水機能の数値だけを頼りにするのも危険です。5気圧防水(50m)の時計だからといってダイビングに使用すると高い確率で故障します。

5気圧防水というのはあくまでも水流の無い実験室レベルの話です。ダイビングや水泳ではダイバーズウォッチを使う様に心がけましょう。

また案外多いのがネジ込みリュウズの閉め忘れ、ヒューマンエラーにも注意したいですね。

まとめ

最近の機械式時計は30年前と比較すると耐久性が各段に向上しており、簡単に故障することはありません。そうはいっても、4㎝四方の金属ケースの中に100個から場合によっては200個以上の部品が入っています。

多くの部品が複雑に絡み合ってゼンマイの動力で動くため、ズレによって動かなくなったり、ケースが破損だとムーブメント内部まで、影響が出ます。だからこそ正しい知識を身につけて操作したいです。

大切に扱うだけでもかなりの確率で故障は防げます。それプラス、身近にある故障要素、誤操作、磁気、落下に特段の注意を払い、腕時計ライフを楽しんでください。

ダイバーズウォッチを夏に購入するのは賢い選択?

マリンスポーツやダイビングに必須なダイバーズウォッチは必然的に夏がシーズンとなる時計です。例年時計ブランド各社はこの時期に目掛け、新作をリリースしてきますが、2021年はどうなのか?新作情報を含めて、あらためてダイバーズウォッチの魅力を紹介していきます。

あまり知られらていない、ダイバーズウォッチの「耐磁機能」

ダイバーズウォッチは文字通りダイビング用の時計で、「潜水時間の測定が出来る時計」として1950年代頃より、世に出初めました。基本性能は100m以上の防水機能を備え、逆回転ベゼルが備わった物をダイバーズウォッチと呼びます。

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ここ数年で防水機能はさらに向上して、今やダイバーズウォッチで無くても100m防水も当たり前の世の中になっています。しかし、優れた防水機能以上に注目したいのが耐磁機能です。過去記事

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実はダイバーズウォッチは国際標準化機構(ISO)で耐磁機能が規格化されています。ISO6425だと「4800A/mに曝して、日差30秒以内を堅持」とされます。この耐磁機能は潜水作業では体を磁石で固定しなければならないこともあるため、必要とされています。

日本時計協会、JISとISO規格

さらに耐磁機能は潜水作業だけでは無く、陸(おか)の上でも重宝する機能です。今の時代PCやスマホ、タブレットと無縁の生活をしている人は皆無でしょう。アンティークの時計だったらキーボード操作をしているだけで磁気帯びするもの。

一般的に機械式時計は強い磁場には時計を近づけないものですが、PC操作の度に時計を外していては仕事になりませんね。ダイバーズウォッチだったらそんな磁気の心配は不要です。

さらに最新の時計は部品にシリコン素材を採用、かつて(1950年代)の磁気を遮断する設計思想から、そもそも磁化しない素材を使用することで、耐磁する考えへシフトしています。

高い防水性があるから「水中でのみで使う」という考えはもう旧いかもしれません。高層ビルの会議室にダイバーズウォッチを付けていくことも非常識ではありません。僕はダイバーズウォッチが、ビジネスのドレスコードでは、スタンダードになった気がしています。

夏に新作ダイバーが発表される時こそ、20万円以下の製品にチャンスあり

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実績を知らべた訳ではありませんが、夏はダイバーズウォッチが売れると言われています。その証拠に2021年も既に多くのブランドが新作を送り込んで来ています。そして、ダイバーズウォッチは最新作の購入がおススメ

理由としては最新の技術が採用されていることと、長年蓄積されたノウハウを基にディテールが改良されているからです。近年の時計の技術進歩は著しく、パワーリザーブの長時間化耐磁機能アップは10年前とは比較にならないほど向上しています。

この夏の新作もパワーリザーブは70時間以上は標準、さらに10年以上前のダイバーズウォッチと違い、シリコンヒゲゼンマイで耐磁をアップさせ、フリースプラグテンプも採用して、衝撃にも強くなっています。

最新の技術が詰まっている事以外に新作の購入を勧める理由はパッキンやケース劣化が無いからです。年数が経過した中古品ダイバーズウォッチはどうしても経年劣化でケース密閉性の低下やパッキンの弾力が悪くなり、防水性が低下します。

その点、新品はそんな心配は不要です。最新のテクノロジーが詰まった時計ゆえ、実用性も富んでいます。また値段もここ数年は20万円以下の時計でも優れた製品が多く発売されています。

2021年夏は値段以上に価値ある、ダイバーズウォッチの新作が多いです。さて今回発表された、新作20万円代のダイバーズウォッチを2つ紹介します。

ロンジン・レジェンドダイバー

https://www.longines.com/jp/landing/divers-campaign-2021

パッと見た外観からダイバーズウォッチと感じさせません。それは通常ダイバーズウォッチに必ずある「逆回転防止ベゼル」がついていないからです。その代わり「回転インナーベゼル」がついています。

近年のモデルの多くは外側に回転ベゼルが付いたものが殆どです。この「回転インナーベゼル」は少数派、採用しているブランドはIWCやAP位でしょう。「回転インナーベゼル」はダイバーズウォッチ黎明期にブランパンが採用していました。

しかし、グローブをしたままリュウズ操作ができない事で、次第にベゼル外周に付いた「逆回転防止ベゼル」が主流になります。

ロンジン社もこのモデルは1960年代のヘリテージとして蘇らせているため、現行モデルには採用していません。ただこれを今に蘇らせた理由はレトロなデザインはもちろん、陸上で使うことの多い現代のダイバーズウォッチ事情があるかもしれません。

実際のダイビングでは操作性に問題があると言われる「回転インナーベゼル」、しかし陸上で使うのであれば、便利な気がします。逆回転ベゼルでラフに開始時間をセットするよりリュウズで正確に合わせたい人にも良いと思います。

また逆回転ベゼルが無い事で、ダイバースウォッチにありがちなベゼルが目立ち過ぎ、ダイアルが小さくなることはありません。

ティソ・シースター2000プロフェショナル

https://www.tissotwatches.com/ja-jp/catalog/product/view/id/5174/s/t1206071104100/

実は購入を検討中です。2021年6月になってから日本ではブティックとオンライン公式ショップ限定で先行発売され、早速銀座店で売り切れの情報が入ってきました。時計愛好家の間では評判が高いダイバーズウォッチです。

特徴としては、ブレスレットが「インターチェンジャブル クィックリリース」仕様になっていることです。早い話がヴァシュロンの「インターチェンジャブルシステム」のティソ版になります。

スペック的にも魅力ですが、僕がこれを購入しようと思ったのはこのベルトを工具無しで交換できるこのシステムが採用された事が大きな理由です。なぜこれが魅力的なのか。腕時計ビギナーの人の中には理解できないかもしれません。

まずその日の気分でベルトを簡単に交換できる点です。これにより1つの時計の「別の顔」を引き出すことができます。また汗でベルトが汚れやすい時期、ベルトの取り外しが容易だと、クリーニングが簡単です。

僕は年に数回、重曹と水をトレイに入れてベルトを浸し、ブレスレットをクリーニングしています。クリーニングしやすいのは長く使う事を考えると重要です。通常のバネ棒は気軽にクリーニングとはいきません。

まとめ

あえて夏にダイバーズウォッチを購入する、それは旬の野菜を食べる感覚です。夏こそダイバーズというメーカーの戦略に乗るのも良いと僕は思います。ぜひ2021年夏にはお気に入りのダイバーを見つけてください。

Rolex(ロレックス)がサッカーをサポートしない理由とは

こんにちはGoroです。今回から僕が過去に他のサイトで書いてきた記事をこのサイトで再び書いていきます。原文は2017年に書いた記事で、今思えば少し恥ずかしい内容も含まれています。今回紹介するのは「ロレックスがサッカーをサポートしない理由」を2021年目線で書き直し紹介します。

Rolex(ロレックス)がサポートするスポーツアスリートは?

このブログ内のロレックスに関する記事はこちらもあります。

2021年4月にRolexゴルフファミリーの一員である松山英樹選手がマスターズで優勝しました。他にはテニス、F1を始めとするモータースポーツ、ヨット、馬術競技をロレックスはサポートしています。

そこで、ひとつ疑問が、そう世界最大の競技人口を抱え、全世界で人気あるサッカーへのサポートが無い事です。

企業イメージを考えた場合、多くのサポーターを抱えているサッカーは商品(時計)への波及効果も期待でき、現にウブロタグホイヤーは積極的にサッカーをサポートしています。

なぜロレックスはこれまでサッカーをサポートしてこなかったのでしょう?

サッカーは労働者のスポーツ、労働者階級こそ彼らの顧客

この記事を書いた当時、僕が真っ先に思いついた理由はサッカー(フットボール)が労働者のスポーツと言う事でした。そして、ロレックスの考える顧客層と一致しないという考えは今考えると間違いですね。ロレックスの製品価格帯の多くは「手の届く高級時計」です。

高級時計のイメージがありますが、実は多くの製品は100万円以下の製品が大半になります。労働者階級の消費者であっても少し頑張れば、彼らだって購入できる製品構成で、そう考えた時、むしろサッカーを愛する労働者階級の人たちも彼ら(ロレックス)の重要な顧客なのです。

フットボールプレイヤーは評価基準が簡単では無い

2021年4月時点で最も妥当なのではと考える理由が、「サッカーは選手評価が難しい」点です。もちろん選手のポジションによってある程度評価の線引きをすることはできます。

例えばストライカーであれば、「ゴール」という目に見える数字で評価基準が現れてきます。しかし、それ以外のポジションではゴールすることが難しく、数値も付くことなく評価できません。MFやDFがどんなに素晴らしいパスを通しても、せいぜいアシストが付くくらいでしょう。

守備の要ゴールキーパーも評価基準が難解です。失点するしないも結局は周囲との連携で左右されます。周囲との連携は攻撃陣の得点にも反映されます。

チーム競技ゆえ、攻撃・守備選手双方共に評価基準の難しさは否めません。このことがロレックスがサポートできない理由なのではと、僕は考えます。

レコード=記録のストーリーが見えにくい

「ストーリーが見えにくい」このことが最も大きな理由で無いかと僕は考えます。同社HP「ロレックスの世界」に掲載されているアスリートは皆、レコード=記録がストーリーとして記されています。

サッカーは特にレコードの反映される要素が国籍や所属クラブに左右されることも、公平さに欠くとロレックスに判断されているかも知れません。

国籍による大会「FIFAワールドカップ」とクラブによる大会「UEFA チャンピオンズリーグ」の地位の変化も背景にはあるでしょう。1990年代以降、明らかにクラブレベルによる大会である「UEFAチャンピオンズリーグ」が名実共に世界一の大会へと成長していることも選手の評価を複雑にしています。

そしてレコード(記録)を破るストーリーが他の競技より見えにくい。サッカー選手の場合結局成功の証の多くが「人の評価」なのです。勝利数やメジャータイトルと言った数字が見えてこないことがその理由なのでしょう。

実はアメリカ市場で人気が無いから?

サッカーの世界は市場が巨大な割にアメリカでは人気が無いことが特徴です。この事もロレックス好きが多いアメリカ人に響かないと考えている可能性も考えられます。ただ巨大マーケットゆえいつロレックスが進出してもおかしくありませんね。

2021年4月20日頃より、ヨーロッパではビッグクラブが主導した新リーグ創設案、ESL(ヨーロッパ・スーパー・リーグ)が、サポーターからの猛抗議に逢い、参加を表明していた12クラブ中9クラブが離脱、計画が頓挫しています。それだけ社会への影響力が多い市場で、拡大要素もあり時計業界も参入を試みるブランドもまだまだあるでしょう。

ただ、もうひとつのロレックス人気国のイタリアは、サッカー好きです。やはりこれも無理があります。

まとめ

当時の記事を見る度にかなり拙い時計知識で書いていたと、痛感します。また当時の僕はロレックスの(20年以上前より)購入しづらくなった価格設定に相当憤慨して記事を書いていました。

アクセス数は少ない記事でしたが、当時のサイト編集責任者からこの記事を褒められた事で、今回取り上げました。2021年目線で書き直したこの記事、また数年後に機会あれば書き直してみたいです。

なぜ、ロレックスがサッカーをサポートしない本当の理由はロレックスのCEOであるジャン=フレデリック・デュフォーにインタビューでもしない限り、わかりません。しかし、こう言った想像、興味を消費者に与えるだけでもロレックスは凄いブランドだと、言えるでしょう。

「ウォッチズ&ワンダーズ」は腕時計ビギナーも必見の3つの理由!

こんにちわGoroです。世界最大の時計見本市「ウォッチズ&ワンダーズ」が2021年4/7から4/13までスイスのジュネーブにてオンラインで開催され、その後4/14から4/18までは上海でも同じくオンラインで開催されます。さて、腕時計ビギナーは見る必要ない?いえいえ、見た方が良いと僕は思います。その理由を詳しく紹介します。

ウォッチズ&ワンダーズの歴史

ウォッチズ&ワンダーズ」(以下W&W)はSIHH(ジュネーヴサロン)と呼ばれた見本市が前身です。このSIHHが2020年、それまで世界最大の時計見本市と言われていた「バーゼルワールド」が事実上廃止となった同年に「W&W」と名称を改称、2021年も引き続き開催しています。

SIHHは1991年から毎年1月に開催されていた関係者招待制で、小規模な見本市でした。それが前述の2019年10月に急遽現在の名称へ変更する発表がなされました。その当時まだ、コロナ禍前、バーゼル中止の決定も報道されていません。これは想像ですが、時計メーカー上層部は事前に「バーゼルワールドは中止になる」と予想していたかも知れません。

いずれにせよバーゼル無き後の2021年4月時点ではこのW&Wが世界最大で、唯一の見本市です。参加ブランドはリシュモングループを中心とした38ブランドで最盛期バーゼルワールドと比較すると規模的にはまだ及びません。

この38ブランドにスウォッチグループや日本のセイコーなどがもし参入すれば、W&Wは文字通り時計の世界国際見本市と呼ぶにふさわしい、評価を今後得ることになるでしょう。

さて専門家(メディア・専門誌)はW&Wの未来をこのどう見ているのでしょう?時計専門誌クロノスジャパンは「懸念はある」と評しています。詳しくはリンク先を参照してください。

2022年以降にこのW&Wがどのような規模とフォーマットで開催されているかが注目です。

W&Wは知らないブランドを知る良い機会

さて、腕時計の新作発表会や見本市は「腕時計上級者だけが見るもの」と思っていませんか?結論から言いますと、腕時計ビギナーも僕は、積極的に見るべきだと思います。僕もその昔「バーゼルワールド」は「お金持ち」や「腕時計上級者」だけのモノと考えていた時期がありました。


ではこの見本市で、いちばん役立つ事はというと、普段日本で、あまり耳にしない小ブランドやそのモデルを見聞き出来る点にあります。例えばこのW&Wでも38ブランド中5ブランドは僕もあまり馴染みの無いブランドです。

どんなにネットが発展した現代社会とはいえ検索上位になるためには、ある程度名の知れたブランドしか、上位ヒットしません。少しでもネットやSEOに詳しい人はご存知でしょうが上位検索されなけば、ブランド名は広まる事なく、埋没します。つまり具体的なブランド名がわからなければ、我々時計好きも「情報を整理抽出」することはできないのです。

時計専門誌やメディア経由で小ブランドを知ることはできます。しかし断片的な情報よりW&Wのように各時計ブランドが一堂に会する中の情報の方が有名ブランドと比較でき、スポットライトを浴びる確率も高くなるのです。

時計界の傾向、流行りがわかる

「腕時計界のトレンドがわかる」この事がW&Wのもうひとつの魅力です。ただトレンドと言っても、わかるのは大まかな流れになります。この大まかな流れから自分の嗜好に合うブランドやモデルが見えてくることもあるでしょう。上のインスタに表記している「NEO-VINTAGE」もひとつのトレンドでしょう。

W&Wで紹介される様々な時計を見ることで、自分の中で新たな嗜好に気付けると思います。未知のブランドの知らないモデルを知り、新たな興味が絶対に湧くはずです。「腕時計界のトレンドがわかる」事は自身の時計の基準(立ち位置)を知ることでもあります。

時計界のトレンドに合わせる必要は全くありませんが、業界スタンダードを知ることは賢く購入するうえで重要な事です。例えば時計では一般的に流行を追う事は販売チャネルがおおくなり手に入れやすい反面、製造に時間が掛かる為、流行を追いすぎると手に入れられないモデルも出てきます。

W&Wを見る事で、時計ファンにとっては重要な「時計のスタンダード」を知ることが重要なのです。

SNSからよりニッチな情報を得られる

このW&Wの開催期間は通常よりSNS上での情報交換や投稿が盛んです。SNS上の投稿は不要な情報もありますが、有益な情報だってたくさんあります。スレッドを見ているだけでも腕時計ビギナーには役立つ情報が溢れかえっています。

情報共有の中に積極的に参加して欲しいですね。できれば外国人の意見も聞いて、世界のトレンドも掴めれば腕時計ライフがもっと充実します。

個人的な意見ですが、もっと日本人は世界の人たちと交流した方が良いと思います。英語がしゃべれなくても、今はGoogle翻訳などのツールが発達しており、以前に比べて外国語なんてすぐ意味を調べることができます。

翻訳ツールで交流していればそのうちに英語力も自然と身につきます。英語を間違ったって良いんです。英語圏の人たちはそんな細かい間違い気にしないで、交流してくれます。

マーライオン

僕が見る限り、現代のアジアの高級時計は中国以外ではシンガポールに集結している気がします。この理由はここを見れば一目瞭然。JETROのデーター。これも2019年のデーターなのでもっと差が開いている気がします。

まとめ

年に一度あるW&Wは有名ブランドの新作発表会、僕はこの煌びやかな雰囲気を味わうだけでも良いと思います。年に一度のお祭りは4/18まであります。もちろん終わった後に見ても面白いですよ。

時計のベルトはレザーかメタル、どちらを選ぶべきか?

腕時計ビギナーが腕時計ベルトの素材を何にするか?これは意外と悩みの種!と僕は思います。僕もこれまで、レザーを試してみたり、メタルにしてみたりの試行錯誤を繰り返した時期がありました。今日はそれぞれの素材の特性を説明して、皆さんの悩みを解決していきましょう。

ベルトはストラップ、メタルはブレスレットが正しい表現

まず「ベルト」ですが、時計業界では「ストラップ」が正しい呼び名です。「ベルト」でも意味は通じますが、時計専門誌は例外なく「ストラップ」と表現します。またメタル(金属)製のベルト「ブレスレット」が正しい呼び名です。

これらの用語も覚えておくと実際に時計店で、店員さんとスムーズな商談ができます。

2019年頃より「ブレスレット」がメインストリーム

ここ数年ほど、腕時計ベルトの主流は「ブレスレット」です。これは2010年から2020年にかけて、「ラグジュアリースポーツ」というカテゴリーの腕時計が、人気急上昇したことによります。この「ラグジュアリースポーツ」、通称ラグスポには全て「ブレスレット」が装着されています。

このラグスポブレスレットはステンレス製が大半で、耐久性と耐水性に優れており、中国を初めとするアジア圏での人気が上昇中です。

日本市場でもそれは同じ。高温多湿な気候で、夏場はレザーストラップだと汗でレザーが痛む要因となり、夏場を考慮してブレスレットタイプの時計を選ぶ人も多いことでしょう。

その他の要因としては人気ブランドの影響も大きいはずです。世界中で最も人気あるブランドと言えば、ロレックス。このブランドはスポーツモデルが多く、ブレスレットに拘った時計造りをしてきています。

https://www.tokemar.com/top/rolex/explorer/114270-ex1/i-114270-d-ab-10705694/

僕の考えとして、ロレックスは時計の防水性を1930年代から探求してきた、ブランドゆえにブレスレット・モデルを多くリリースしてきたのでしょう。僕の過去記事

その他の要因では各ブランドのブレスレット製作加工技術(工作機械)の向上です。これにより質の高いブレスレットを大量に低価格で製造することが実現、市場のブレスレット需要を満たせた事も見逃せません。

このような背景から、2017年頃より腕時計市場はステンレス製のブレスレットが主流となっています。特に2019年発表の各社の新作ではブレスレットを採用した、ラグスポの秀作が多くリリースされました。

ファッション性を重視するなら、レザーストラップという選択もあり

しかし、時計によりファッション性を求める人にはむしろ、レザーストラップがおすすめです。レザーストラップの良いところは時計をエレガントに演出できるところにあります。ステンレス製のブレスレットだと、どうしてもスポーティな印象が拭えません。

レザーストラップはレザーの柄も多彩、そしてカラフルです。レザー素材は牛革もあれば、クロコダイル革、ゴート(山羊)さらに低価格を求めるなら合成皮革だってあります。

ブレスレットはさまざまな服装との相性は良いと言われますが、ディテールに拘ったファッションを追及したい人はレザーストラップを選び、シーンに合わせてブレスレットと併用するのもおすすめです。

最先端を求めるなら、NATOストラップもアリ!

https://www.omegawatches.jp/ja/accessories/nato-straps/product

最先端のファッションを追いかけたい人にはNATOストラップもおすすめです。ここ数年キャンバス地にカラフルな色を配した、ストラップがスイス時計ブランド各社から多く発表されています。

主にパイロットウォッチやダイバーズウォッチにNATOストラップを採用するブランドが多く、名前がNATO(北大西洋条約機構)を連想する人も多いことでしょう。

このNATOストラップを初めて採用したのはオメガ社で、その歴史は古く1948年に同社が英国軍へ時計(シーマスター)を納入した時が始まりです。当初はオメガ社だけが採用していましたが、最近になってチューダー社がも主力製品である「ブラックベイ」に採用してスイスブランドでも人気アイテムとなっています。

ただし、チューダー社はNATOストラップを「ファブリック・ストラップ」と呼んでいます。これはOMEGAからのクレーム対策でしょうか?もしかしたら、同社のリーガル・チームからアドバイスがあったかも知れません。

https://www.omegawatches.jp/ja/planet-omega/cinema/james-bond

オメガは2015年公開の映画007シリーズ「007スペクター」で主演のダニエル・グレイグがこのNATOストラップをつけてスクリーンへ登場しています。

もともとはミリタリー用品として採用されたこのNATOストラップは装着のスムーズさ、耐久性の高さ、戦闘時に壊れない(外れない)工夫が随所に施されていました。しかし近年は見た目の良さ(ファッション性)が重宝されて各社採用しているようですね。

https://www.omegawatches.jp/ja/accessories/nato-straps/product

まとめ

https://www.iwc.com/ja/watch-collections/portugieser/iw371617-portugieser-chronograph.html

腕時計ビギナーが最初に購入する時計は、耐久性の高さとさまざまなファッションとの相性の良さで、僕はまず、ブレスレットをおすすめします。

そして、2本目以降からはレザーストラップも選択肢に含めるのがグッドチョイスと考えます。ベルトに悩んだ時はブレスレットを第一候補として、時計選びを進めてください。

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