僕がかつて時計怪獣というサイトで、シリーズ化していた「御堂筋線腕時計ウォッチング」。これは僕が御堂筋線沿いの通勤途上で、見かけた腕時計を紹介するもの。当初は単にネタに困って始めたシリーズでしたが、地下鉄車内で出会う素晴らしい腕時計を書いているうちに自分も好きになっていました。今回紹介する腕時計はこれまで見た事の無いモデル。一体どんな腕時計かを紹介します。

淀屋橋の歴史

冒頭の紹介文で書きました、「御堂筋線腕時計ウォッチング」は大阪メトロと京阪鉄道が交わる、淀屋橋駅を中心に僕がウォッチング(Watcing)して気に入った時計を記事にしたコンテンツです。今回見た時計はブレゲマリーンのトゥールビヨンというモデルになります。

関西在住でない人も居ると思いますので、まずは御堂筋線の淀屋橋駅の概要を説明を軽くしておきます。

淀屋橋は最寄りに大阪市役所の本庁舎があります。地理的には中之島という中州に掛かる淀屋橋を中心とした地域です。周囲は土佐堀川大川が流れ、舟で行き来するには最適な環境であることがわかります。

河岸に歴史的な建造物が多く建てられ、そのレトロな建物と近代建築との調和が取れたエリアです。中でも僕のお気に入りは上のインスタの「日銀大阪支店」。夜はライトアップされて建物が浮かび上がり(セキュリティ上でしょうね)幻想的な姿を水面(みなも)に映し出します。

流れが穏やかな川に囲まれており、明治以前は海から大阪市内中心部まで、商品を運ぶには最適な地理環境だったのでしょう。

当時、北前船から多くの物資が天下の台所、「大阪中心部」まで運ばれ、大阪が大きくなった理由が当時の情景と共に僕の眼下に浮かびます。

現在は朝の通勤時間になると北の梅田方面から大量の通勤者がこの橋を渡ってきます。歩いているみなさん、実は通勤費の申請、梅田ー淀屋橋間の180円(2021年1月時点)往復を申請していませんか?(笑)僕もそうでした。

ブレゲと言えばトゥールビヨン?

https://www.breguet.com/jp/タイムピース/ニューモデル-マリーン/5887

さて淀屋橋の説明で、大阪市の観光ガイドみたいになりました。

ではブレゲの説明をしましょう。ブレゲは「アブラアン-ルイ・ブレゲ」という天才時計師が設立したブランドです。

詳しくはこちらで→https://www.webchronos.net/features/37041/

設立は1775年にブレゲがパリに工房を構えました。しかし時計師に名を刻む天才時計師が設立したブランドにしては、経営が不安定な時期を多く過ごしました。

アブラアン-ルイ・ブレゲから三代までは一族で工房を継承しました。しかしその後ブランドはさまざまな人の手に渡り、転々とする運命を辿ります。現在はスウォッチグループ傘下に買収され、同グループ内のプレステージブランドとして君臨中です。

ブレゲは時計の歴史を200年早めたと言われます。時計に関する、新技術や特許、彼独自のデザインまで開発し、現代でもその技術やデザインは時計の中で多くの人から愛され続けています。彼が創り出したアイディアはエンジニアリングだけでは無く、芸術的なアイディアまでと幅広く、アイザック・ニュートンパブロ・ピカソを合わせたような人物でした。

彼の開発した多くの新技術の中で、特記すべきがこのトゥールビヨンという技術です。このトゥールビヨン簡単に言えば(というか省略的な言い方)地球重力による「ひげゼンマイ」への影響を軽減する機構になります。僕がブレゲにアイザック・ニュートンの匂いを感じるのは、この発明があるからです。

専門的な見解は僕では解説できないため、詳しく知りたい人は時計専門誌「クロノス日本版」や「HODINNKEE」といった専門メディアの記事を参照してください。

特許は当然切れており、現在はさまざまなブランドからトゥールビヨンを搭載したモデルが、発売されています。しかし、量産化に向かない事と時計を心から愛している人以外に理解されない機構ゆえ、その数は多くありません。

エッ知っているの?トゥールビヨン!

https://forums.timezone.com/index.php?t=tree&goto=7648826&rid=0#msg_7648826

「エッ知っているの?」

それ、トゥールビヨンですよね?」という僕の問いかけに時計のオーナーさんから返ってきたコトバです。そりゃそうですよねー。

僕もリスト(手首)をみた瞬間ビックリして、思わず声をかけてしまいました。ブティック以外で初めて見たトゥールビヨンの複雑な動きは僕の脳裏に深く刻まれました。

しかしもうひとつの驚きは問いかけに答えてくれた、腕時計のオーナーさんの反応です。トゥールビヨンを知っている人、周りにそんなに居ないですよね。

これは想像ですが、「高そうな時計」と言われたことは多くあっても、「トゥールビヨン」を指摘されたことはほとんど無かったでしょう。終始にこやかに僕との会話を楽しんでくれました。

欲しいと思うことが入手するいちばんの近道

こんな素晴らしい時計を目の前で見られて、いつかはこんな時計を手に入れたい想いがますます強まりました。僕は「時計を欲する」ことが時計を入手する近道と信じています。

https://forums.timezone.com/index.php?t=tree&goto=7648826&rid=0#msg_7648826

裏蓋から見るムーブメントも美しいんですよ。さすがにこれは見せてもらわなかったので、WEBで探したらありました。

時計が欲しくなる大きな理由は、まず眺めて美しいと感じられる。次に持った時の質感を楽しめる。これらがあるから欲しくなると僕は考えます。

プレステージブランドの時計を購入する人の中に「高いから欲しい」という人の話も聞きます。高価な販売価格は手に入れる時の「単なる関門」と考える僕と、その人たちとの間には大きな隔たりがあると感じます。

まとめ

ブレゲといえばトゥールビヨン、腕時計ビギナーの皆さんも知っておいて損はありません。トゥールビヨンの複雑な動きこそ、機械式時計の醍醐味だと僕は思っています。みなさんも街中で見たら、ぜひ追いかけてください。